ビール類の酒税を統一されるとビールや発泡酒の価格は値上げ、それとも値下げ?
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ビール類の酒税を約55円に統一しようという動きがあります。
日本の酒税は高いので、ビールの値段は諸外国と比べると高めの傾向がありました。
そんな酒税を軽減して、しかもそれなりにビールの味をつくったのが、発泡酒や第3のビール。
ただ、これらを一括してビール類として、ビール類の酒税を約55円に統一しようと政府は企んでいます。
ビール類の酒税が統一されれば、私たちの暮らしにどのような影響があるのでしょうか?
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ビール類の現在の酒税
ビール、発泡酒、第3のビールが販売されていますが、麦芽比率が異なります。
日本ではビールは麦芽比率が67%以上と定められていて、税額は350ミリリットル缶で77円。
けっこうな金額の税金ですよね。ビールをたくさん飲んでいる人は、かなりの税金を国に収めているともいえます。
この税額ですが、実に米国の9倍程度と高い水準になっています。
このような高い税金を逃れるために、メーカーは麦芽比率の低い発泡酒を開発。
さらに、テクノロジーを屈指して麦芽が含まれない第3のビールも開発し、懐のさみしい庶民にビールと似た味を提供してきました。
発泡酒の税額は350ミリリットル缶で47円。
第3のビールの税額は同じく350ミリリットル缶で28円になります。
発泡酒とりわけ第3のビールの税額の安さが目立ちますね。この税額はハイボールや酎ハイと同じです。
このビール類の税率を、今後は一括して55円としようとしているわけです。
ビール類の酒税が統一されると発泡酒や第3のビールはどうなる?
ビール類の酒税が統一されると、当然現在税額の低い発泡酒や第3のビールは値上がりすることになります。
それよりもビールと同じ税率になることで、そもそも存在自体が今後危ぶまれる可能性もあります。
第3のビールと普通のビールが同じくらいの価格になれば、やっぱり多くの人はビールを選ぶでしょうからね。
ビールは値下げされるのか?
ビールの場合はどうでしょうか?
税額が350mm缶の場合、現在の77円から55円に統一されるわけですから、単純に考えると値下げになりそうですが。
確かに税額が下がるわけですから、値下げは当然です。
ただ、発泡酒や第3のビールという価格競争のライバルの存在がなくなれば、これもどうなるかわかりません。
メーカーは値上げは簡単にしますが、値下げはなかなかしませんからね。
開発のコストなどもあって税額は下がったけれども値下げにはならない、もしくは微々たる値下げということになるかもしれません。
いづれにしろ各社の出方でどうなるかわかりません。
ただ少なくともいえるのは、今の第3のビールのように安く購入するのは今後は難しくなると思われます。
昼も節約して、やっとのおもいで噛みしめる仕事終わりのぐいっと一飲が、ますます難しい時代になるかもしれません。
私は酎ハイやハイボールでも飲みましょうかね。