大相撲日本出身力士が優勝できない理由は? 琴奨菊は横綱になれる?
SPONSORED LINK
今年の大相撲初場所で念願の日本出身力士の琴奨菊が優勝しました。2006年の初場所の栃東依頼10年ものながい間、日本人は優勝から遠ざかっていたわけです。
優勝できない理由はさまざまですが、一番の大きな理由は“モンゴルパワーの台頭”。
ここ10年はほとんどモンゴル出身力士が優勝を上げており、その強さが際立っています。彼らとの違いは一体どこにあるのでしょうか?
今回は、大相撲日本出身力士がなぜ優勝から遠ざかっていたのかについて、琴奨菊が
その理由について語ったにゅーす、さらに琴奨菊が横綱になれるかどうかについてもいろいろ調べてみました。
SPONSORED LINK
相撲道の道の部分に固執しすぎた
日本人は相撲に関してはこだわりがあります。国技といわれるものですからある意味当たり前かもしれません。
そのこだわりが優勝から遠ざかっていた一因かもしれません。
琴奨菊関が先日行われた記者会見で、このようなことを語っています。
「私たちは相撲道という道の部分で、変化をせず力と力の勝負とか、そういう固定観念がありすぎなのかなと思う。やはり勝負の世界は勝たないと意味がないし、そういうところにもっと貪欲さが足りないのかと。また、横綱でも、変化まではいきませんが、立ち合いで相手の間合いをずらしたりとか、そういうところを見習っていかないといけない」
たしかに力と力の勝負には日本人はこだわります。特に横綱や三役になるとなおさらです。「横綱や大関なのに立会で変化するなんて」と考える人は多いです。
でも、モンゴル人力士の考えはちょっと違います。確かに相撲道を理解している力士もたくさんいます。しかし、それ以上に彼らは“勝つこと”にこだわりがあるのです。
これは横綱であっても同じです。かつての朝青竜も勝利への執念は相当なものでした。品がないなど、いろいろな問題があった横綱でした。しかし、その批判も勝つこと優勝することではねのけてきたわけです。
白鵬もやはり勝利への執念,勝つことへのこだわりは相当なものです。確かに白鵬は絶対的王者で長年盤石な相撲が目立ちました。
しかし、最近ではその実力に多少の陰りが見え出してきました。若手の将来有望な力士の台頭もあります。
例えば白鵬は、昨年九州場所の栃煌山戦では奇手・猫だましを繰り出し批判を浴びました。多くの日本人は横綱が猫だましをすることを良しとしなかったわけです。
また今年の初場所の栃煌山戦でも、立ち合い直後に手のひらを相手の顔の前に突き出すような動きも見せ、合口の悪い力士にはそれがたとえ格下だったとしても勝利へのこだわりを見せています。
この勝利へのこだわりの違いを、日本出身力士が長年優勝できなかった理由だと琴奨菊は語っています。
琴奨菊は次の場所に横綱になれる?
日本出身力士が優勝したことで、続いての興味は綱取りです。大関琴奨菊が横綱に昇進できるかどうかです。
横綱への昇進条件はとても高いハードルがあります。一般的には2場所の連続優勝があります。その他にも条件があるのですが、もし琴奨菊が連続で優勝することがあればかなり可能性があります。
ただし、その場合も勝ち星は重要です。なぜなら近年琴奨菊はあまり好結果を上げていません。8勝7敗でぎりぎり勝ち越しなんてこともあり印象はよくありません。
確かに日本人横綱が出ることは相撲協会も日本人も長年の願いですが、12勝3敗ぐらいの優勝では厳しいと思います。
最低でも14勝ぐらいで優勝がほしいところです。全勝で優勝すれば確実くらいですが、13勝なら甘めながら横綱昇進に届くかもしれません。
横綱昇進に関して、琴奨菊は先場所優勝したことに対してこのような気になる発言をしています。
「今回、私は逆にそういうところを見習って、張り差しとか、相手の軸をずらすとか、ちょっと引いて相手の軸を前にずらしながら下から入るとか、そういうところも考えてやった結果なので、なぜ(白鵬らモンゴル勢が)強いか分かったような気がします」
なるほど、琴奨菊も勝利へのこだわりをモンゴル勢から学んだわけです。そして何かを手に入れたような感じもあります。
春場所で琴奨菊が、モンゴル人力士にも負けないような勝利へのこだわりを見せれば、日本人出身力士の横綱の誕生があるかもしれませんね。ただ同時に批判も浴びる可能性もありますがね。