ダブル台風15号と16号の進路が気になる 沖縄や本州への影響は?
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今年は台風の当たり年になるのではないかといわれています。
過去記事でも紹介しましたが、6月までにすでに多くの台風が発生し、しかも7月には早くも本州に上陸しました。
この記事でデータを分析しながら今年は台風が多く発生し、そして日本へ上陸するのではないかとの懸念があります。
そして、今回のダブル台風です。梅雨時期のトリプル台風に続き、複数同時台風は今年2度目です。
さて、心配のこのダブル台風15号と16号。今後の進路の予報などを紹介。
また、台風が複数で発生した場合のその動きの傾向なども併せてご紹介します。
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台風15号気象庁の予報
まずは気象庁の直近の3日間台風進路予報を見てみましょう。
出典 気象庁 | 台風情報
ずっと西に進路を取ると思いきや、20日から21日にかけて進路を北寄りに変え、台湾や先島諸島、沖縄周辺などが影響が出てきそうな感じの進路になってきました。
続いて5日間台風進路予報
出典 気象庁 | 台風情報
そのまま北へ進むかと思われましたが、今度は東寄りに進路を変えか台湾~先島諸島~沖縄周辺。さらにはこの先九州や本州への影響があるのか心配になってきました。
台湾~先島諸島~沖縄周辺に影響が出そうなのが、23日(日) から24日(月)にかけての予報です。
日曜日ですと旅行からの帰りの飛行機に影響する場合もありえます。この方面へ旅行の予定がある方は最新の予報ともしもの場合の準備を心がけたいですね。
台風16号気象庁の予報
次に台風16号を見てみましょう。こちらは動きも遅くまだ本州にはそれほど近づいていなので5日間台風進路予報です。
出典 気象庁 | 台風情報
小笠原諸島ではそろそろ影響が出てきそうです。台風はその後北上を開始しする予報です。
この台風16号ですが、宇宙飛行士・油井亀美也さんが、宇宙から撮影した写真をTwitterに投稿したことも話題になっています。
明日20日も「非常に強い」から「猛烈な」にさらに強さのレベルが上がる見通しですから、ちょっと心配ですね。今後の進路が気になります。
このダブル台風ですが、台風が同時に発生しその距離が近い場合、実はその進路の予報が非常に難しくなる可能性があります。
このような場合、「藤原効果」により通常とは異なる進路をとる現象がみられるからです。
台風の藤原効果とは?その6つの類型
藤原効果とは、1921年に当時の中央気象台所長である藤原咲平が提唱した理論。気象予報士の間ではとても有名な人で、現在の気象用語の基礎を作った人ともいわれる人です。
藤原効果は通常とは異なる進路をとる現象がみられ、進路予想が難しくなるのですが、その現象は6つの類型に分けられます。
- 相寄り型
弱い方の熱帯低気圧が接近しながら急激に衰弱し、強い方の熱帯低気圧に取り込まれてしまう。
- 指向型
片方の熱帯低気圧だけが干渉を受けて、もう片方の熱帯低気圧の回りを運動するように見える。
- 追従型
片方の熱帯低気圧がまず移動し、その後ろをもう片方の熱帯低気圧が追いかけていく。
- 時間待ち型
東側の熱帯低気圧がまず北上し、その熱帯低気圧が去った後に西側の熱帯低気圧が北上しはじめる。
- 同行型
2つの熱帯低気圧が並行して移動する。
- 離反型
東側の熱帯低気圧が加速して北東へ移動し、西側の熱帯低気圧が減速しながら西へ移動する。
出典 Wikipedia
今回のダブル台風は藤原効果がみられるのか?
さらにこのうちどのタイプで進むのか気になるところです。もし迷走を始めると多くの人の心配を増やしそうです。
台風が日本にこの時期近づけるというのは、高気圧の勢力が弱くなっているためであり、残暑が幾分ましになっているのはいいのですが。