近頃火山噴火のニュースが多くない? 日本の活火山について見直してみた
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最近活火山についてのニュースが多いですよね。
ゴールデン期間中あたりからは箱根の噴火警戒レベルが1から2に引き上げられたり。
今日5月29日には鹿児島県の口永良部島の活火山が噴火するニュースが流れてきています。
昨年の2014年9月には長野県の御嶽山が噴火し多くの方々が犠牲になったことは記憶に新しいですね。
火山大国の日本。この機会に日本の活火山についてまとめてみました。
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活火山の分類
火山噴火予知連絡会が、活火山の活動度によって分類している。
分類は活動が高い順にAからC、データが不足しているためランク分けが対象外となっている火山がある
ランクAの活火山
過去100年間に組織的に収集された観測データに基づく100年活動度指数、
および
1万年間の地層に残るような規模の大きい噴火履歴に基づく1万年活動度指数
が特に高い活火山
ランクAに分類されている活火山は全部で13あります。
十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ケ岳、浅間山、伊豆大島、三宅島、伊豆鳥島、阿蘇山、雲仙岳、桜島、薩摩硫黄島、諏訪之瀬島
ランクBの活火山
過去100年間に組織的に収集された観測データに基づく100年活動度指数、
および
1万年間の地層に残るような規模の大きい噴火履歴に基づく1万年活動度指数
が高い活火山
ランクBに分類されている活火山は全部で36あります。
知床硫黄山、羅臼岳、摩周、雌阿寒岳、恵山、渡島大島、岩木山、十和田、秋田焼山、岩手山、秋田駒ヶ岳、鳥海山、栗駒山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、那須岳、榛名山、草津白根山、新潟焼山、焼岳、御嶽山、富士山、箱根山、伊豆東部火山群、新島、神津島、西之島、硫黄島、鶴見岳・伽藍岳、九重山、霧島山、口永良部島、中之島、硫黄鳥島
最近話題になった、御嶽山、箱根、口永良部島ともランクBです。
行政用語で“特に高い”と“高い”の違いですが、結局火山はいつ噴火するかはわからないので同じレベルの警戒は頭に入れておいたほうが良いかもしれませんね。
富士山もここに分類されます。
ランクCの活火山
過去100年間に組織的に収集された観測データに基づく100年活動度指数、
および
1万年間の地層に残るような規模の大きい噴火履歴に基づく1万年活動度指数
が低い活火山
ランクCに分類されている活火山は全部で38あります。
アトサヌプリ、丸山、大雪山、利尻山、恵庭岳、倶多楽、羊蹄山、ニセコ、恐山、八甲田山、八幡平、鳴子、肘折、沼沢、燧ヶ岳、高原山、日光白根山、赤城山、横岳、妙高山、弥陀ヶ原、アカンダナ山、乗鞍岳、白山、利島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、三瓶山、阿武火山群、由布岳、福江火山群、米丸・住吉池、池田・山川、開聞岳、口之島
これらの活火山は比較的安心なのでしょうが、油断は禁物ですね。
分類の対象外の活火山
データが不足しているためランク分け対象外となっている火山は全部で23あります。
ベヨネース列岩、須美寿島、孀婦岩、海形海山、海徳海山、噴火浅根、北福徳堆、福徳岡ノ場、南日吉海山、日光海山、若尊、西表島北北東海底火山、茂世路岳、散布山、指臼岳、小田萌山、択捉焼山、択捉阿登佐岳、ベルタルベ山、ルルイ岳、爺爺岳、羅臼山、泊山
データが不足している点でなんだか不気味ですね。
気象庁が発表する噴火警戒レベル
活火山の分類は火山噴火予知連絡会が策定していますが、噴火警戒レベルは気象庁が発表しています。
噴火警戒レベルは
レベル5からレベル0までの6段階に分かれています。
それぞれの内容は、
レベル5 極めて大規模な噴火活動等として広域で警戒が必要
レベル4 中-大規模噴火活動等として火口から離れた地域にも影響の可能性があり、警戒が必要
レベル3 小-中規模噴火活動等として火山活動に十分注意する必要がある
レベル2 やや活発な火山活動として火山活動の状態を見守っていく必要がある
レベル1 静穏な火山活動として噴火の兆候はない
レベル0 長期間火山の活動の兆候がない
これらの分類は私たちはニュースになったり、レベルが引き上げられたりすると意識しますが、実際にはすでに警戒レベルが高かったりします。
火山の噴火を完全には予知できない以上、あまり考え過ぎは良くないのでしょうが、備えあれば患いなし事前の情報だけはゲットしていたいものです。